その土地の魅力を味わう。
青森の「技」に囲まれた客室。

星野リゾート青森屋

伝統的な工芸品をアレンジした製品を随所にあしらい、ホテルに着いて客室に案内されてからも、青森らしさを感じ、旅の高揚した気分が持続する客室となるように設計しました。

所在地 青森県三沢市
期間 設計期間 2015.09 - 2015.12
施工期間 2016.01 - 2016.04
用途 旅館 客室
構造規模 RC造(改修)

会話が弾む、掘り炬燵ソファ

旅の疲れを癒し、会話が弾むくつろぎスペースを計画するにあたり、一般的なソファや座椅子を置くのではなく、<掘り炬燵ソファ>を新たにデザインしました。掘り炬燵形式は一緒に旅をする家族や恋人、仲間との距離を縮め、クッション性のある座面と背もたれ付きのソファは長時間座っていても疲れない利点があります。
掘り炬燵ソファの周りは三方をりんごの残渣を使用した障子で囲み、優しい光に包まれるスペースとなっています。

洗面室は半露天風呂越しに自然光が入るように計画し、洗面器とスツールを2つずつ並べることで、慌しくなりがちな朝もゆったりと気持ちよく出発の準備が出来るようにしました。

金山焼タイルとヒバに囲まれた半露天風呂

床、天井、浴槽に県産のヒバ材を用いた半露天風呂付きの客室です。壁に県産の金山焼のタイルを貼ることで、素朴で優しい雰囲気となりました。開口部が大きく、景色を思う存分楽しめる一方で、窓の開閉を調整することで、天候・気温に左右されずにいつでも温泉を楽しめます。

伝統工芸をアレンジ

金山焼タイルやりんごの残渣を使って作った和紙を貼った障子に加え、枕元の携帯置き場を津軽塗で設え、鮮やかな赤が部屋のアクセントとなっています。他にも、裂き織りのベッドスロー、ブナコのスタンド照明など、青森らしさを感じる製品を随所にあしらい、ゲストに楽しんで頂ける客室となっています。

岩田尚樹建築研究所(@HAUS) ✳︎@HAUSのメンバーとして参画

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