大広間を変化に富んだ
ゆとりある食事処に再生。

界 津軽

既存の大きな宴会場を、食事処に改修。
それぞれの席に特徴を持たせ、だだっ広い空間に奥行きを持たせました。中央に位置するオブジェは、必要な備品が納められており、サービス機能をデザインに取り込みました。

所在地 青森県南津軽郡大鰐町
期間 2010.10 - 2011.01
2011.02 - 2011.05
用途 旅館 食事処
構造規模 RC造(改修)

サービス機能をオブジェに付加

中央に据えられたオブジェは、大小の箱を立体的に組合せ、それぞれの箱におしぼりや茶器、カトラリー類が収納されています。箱をつなぐ天板は南部鉄仕上げの塗装が施されており、季節のしつらえが飾られるとともに、作業台も兼ねています。

サービス機能を兼ねたオブジェは横に長く、障子で構成されたブース席とオープンな席に囲まれた場所に配置されています。

特徴を持たせた各席

宴会場と廊下の仕切りを取り払い、それぞれの場所の特徴を生かした座席を配置し、大きな空間に奥行きをもたせました。

宴会場の廊下だった部分には2人席を配置し、大きな窓から緑豊かな庭を眺めることができる特等席へと変貌させました。

障子で囲まれたブース席は4人席。やんわりと仕切られながら、隣を気にせず落ち着いて食事ができます。ブース間の障子を取り払えば、多人数にも対応可能となっています。

もともと舞台のあった部分は6人席の個室へと改修。3段上がるアプローチ部分のところから、より囲われた個室感を感じられる演出を施しました。

岩田尚樹建築研究所(@HAUS) ✳︎@HAUSのメンバーとして参画

photo:Akiyoshi Fukuzawa

Top