北アルプスの麓、信州大町温泉郷に位置する温泉旅館。二つの敷地に挟まれた通りを参道として取り込み、雁木の連なる宿場町の雰囲気を創りました。フロント棟、温泉棟、食事処棟、客室棟、を二つの敷地にちりばめて配置し、雁木で繋ぎました。
| 所在地 | 長野県 |
|---|---|
| 期間 | 設計期間 2015.11 - 2016.08 施工期間 2016.09 - 2017.09 |
| 用途 | 旅館 |
| 構造規模 | 木造(新築) |
雪国の歩廊
「雁木」が出迎える旅館。
旅館 界 アルプス
雪国の雁木
雁木とは、連なった家々が歩道まで軒を伸ばした歩廊のことをいいます。各々の家が雁木により繋がり、雪深い雪国で人の往来を繋ぎます。また、二つの敷地を分ける公道を雁木で囲むことにより、参道として取り込みました。
信州の四季
雁木に繋がれた建物と建物の間の、小さな庭が、信州の四季を彩ります。
湯上がり処の小庭 
ライブラリーからの眺め 
旅館のシンボル、桜の小庭
信州の部屋
部屋に入ってまず目に飛び込むのは、紅葉や銀杏の葉を漉き込んだ行灯障子。信州大町で伝統的に作られてきた松崎和紙の障子がほのかに光ります。2室ある別棟の特別室では、土間に据えられた薪ストーブを囲み、ソファでゆっくりとくつろぎながら、中庭の木々を眺めることができます。
北アルプスの山並みをながめながら
露天風呂と内風呂から信州の壮大な山を眺めながら、ゆっくりと温泉に浸かることができます。
内風呂からの眺め 
内風呂 
天然水の水飲み場
岩田尚樹建築研究所(@HAUS) ✳︎@HAUSのメンバーとして参画
