温泉「浮湯」の完成に続き、まず最初にゲストを迎え、旅館の顔とも言えるフロント・ロビーと、朝・夕のビュッフェを楽しむ食事処を設計しました。
囲炉裏風のテーブル、天井から吊るされた火棚、手押しポンプや竃など、雪国の昔懐かしい暮らしのアイテムを取り込み、印象的な空間となるようにデザインしました。
所在地 | 青森県 |
---|---|
期間 | 設計期間 2007.12 - 2008.05 施工期間 2008.05 - 2008.07 |
用途 | 旅館 ロビー/食事処 |
構造規模 | RC造(改修) |
温泉「浮湯」の完成に続き、まず最初にゲストを迎え、旅館の顔とも言えるフロント・ロビーと、朝・夕のビュッフェを楽しむ食事処を設計しました。
囲炉裏風のテーブル、天井から吊るされた火棚、手押しポンプや竃など、雪国の昔懐かしい暮らしのアイテムを取り込み、印象的な空間となるようにデザインしました。
所在地 | 青森県 |
---|---|
期間 | 設計期間 2007.12 - 2008.05 施工期間 2008.05 - 2008.07 |
用途 | 旅館 ロビー/食事処 |
構造規模 | RC造(改修) |
青森の伝統的な民家「南部曲屋」で囲炉裏の上に吊され、天井への延焼を防ぐ「火棚」をモチーフにしたオブジェを、周囲より一段高くした中央の天井から吊しました。地松に手斧仕上げを施した力強い印象に仕上げたオブジェ。周囲の段差部分に組み込んだ障子から漏れる光が、その存在感と迫力を一層際立たせます。
大きな掃き出し窓には美しい庭を切り取る雪見障子を設置し、その側にゆったりと座れる椅子を配置しました。
200室を越える客室を抱えるため、チェックイン時に非常に混み合うロビーには、団体のゲストがまとまって座れるスペースも計画。囲炉裏風のテーブルをベンチとスツールが囲み、ランダムな割りが楽しい光障子に包まれた落ち着いた空間としました。
青森弁でお母さんのことを「かっちゃ」と言います。エプロンと三角巾を身につけたスタッフが「かっちゃ」に扮して、その時々の旬の食材を使った料理を提供する、ビュッフェの目玉となる目前調理コーナーを入り口の側に設けました。懐かしい台所の雰囲気を演出するため、土間床や軒、干物を吊るす梁、手押しポンプなどで演出しました。
中央には青森の食材を使った料理が並ぶビュッフェ台をレイアウトし、その上に火棚をイメージしたオブジェを吊し、料理を照らす照明を組み込みました。ビュッフェ台の下には食器が収納できるように計画しています。
食事をするスペースは3つのエリアに分け、それぞれに囲炉裏風テーブルを囲む席、2人を基本として、隣同士を付けることで人数の可変に対応できる席、4人を基本とし、柱、梁、格子でゆるく仕切った席と、特徴をもたせました。
with 岩田尚樹建築研究所(@HAUS) ✳︎@HAUSのメンバーとして参画
photo:Akiyoshi Fukuzawa