どこに居ても雄大な景色と
渓流のせせらぎを感じられる客室。

奥入瀬渓流ホテル

渓流のほとりに建つホテルの客室改修。
スタンダードな客室の他に、ヒバの浴槽をテラスに設置した露天風呂付きの和室と、広く窓を開放できる半露天風呂付きの洋室を特別室として設計しました。
窓際には足を伸ばしてゆったりとくつろげる大きなソファをレイアウトし、ベッドから、ソファから、そしてお風呂からと部屋のどこからでも、窓の外に広がる豊かな緑と渓流のやさしく響くせせらぎが存分に楽しめる客室となるように計画しました。

期間 設計期間 2014.06 - 2014.10
施工期間 2014.11 - 2015.04
用途 ホテル 客室

いつでも楽しめる半露天付き洋室

半露天風呂には季節や天候にとらわれず、窓の開放具合を自身で調整し、自然の風景や風を感じながらお湯に浸かれる楽しみがあります。客室の大きさが限られている場合、半露天風呂を設けると、リビングからは景色が見えにくくなることがありますが、この客室では、省スペースでも足を伸ばしてくつろげるソファをデザインし、どちらからもダイレクトに雄大な自然が感じられる様にしています。

浴室や洗面を仕切る壁をガラスとすることで、リビング・半露天風呂の両方でワイドな景色を楽しめると同時に、奥まったベッドスペースからも眺められる様に計画しました。

樹々に囲まれた露天風呂付き和室

温度、風、音、色、香りなど、より自然を感じながら温泉を独り占めできるのが、露天風呂付客室の醍醐味です。半露天客室と同様に、浴槽、デッキ、手すりや壁の仕上げにもふんだんにヒバ材を使用し、目前に広がる樹々だけでなく、青森の魅力にも囲まれるテラスを設計しました。

元々、床の間や収納があった場所に、布団の枕元からリビングへと連続し、視線を窓の外に誘うように徐々に高くなっていくアルコブを設けました。中は水の流れを連想させる印象的な壁紙で仕上げ、デスクや棚を渓流の中にポツポツと点在する岩のようにリズミカルにレイアウトしています。また、特注で製作した照明の光が木漏れ日のように広がり、非日常を演出しています。

岩田尚樹建築研究所(@HAUS) ✳︎@HAUSのメンバーとして参画

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